「まかなん」の壁塗り体験

2023.03.05
設計監理で携わっている
豊かで住みやすい社会の創造に貢献することを目指す
NPO法人CAMICAの新たな拠点『まかなん』
塗装体験を開催しました。

主催者含めて、総勢25名参加いただきました。
入れ替わり立ち替わり、楽しく塗って下さりありがとうございました!

以前の持ち主をご存知の、ご近所さんも覗きに来られ、
「賑やかなのが嬉しい」と言ってくださり、こちらもら嬉しくなりました。

『まかなん』は阿倍野区との境界付近の西成区に位置します。
『ほんむすび』のご近所の方々(阿倍野区)は、
「この辺の崖の上(上町大地側)は通るけど、ここは来た事がなかった。落ち着いた住宅街なんですねー」
と言っておられ、少し自分の町が広がるような体験だったのかな?と感じました。

イベント後、
「このような作り方自体にセラピー的な、周辺の人達も含め繋げていく感じがありますね。」
という感想をくださった方がおられました。
その時は、そう感じていただけたことに嬉しさと驚きと戸惑いを感じ
「セラピーというよりケアかなと考えています。」
とお答えしました。
その方は、お子さんが疾患とそれに伴う障害を持っておられる方で、ご家族で参加してくださったのですが、よく聞いてみると、ご両親とお子さんの関係性がセラピーと感じたとのことでした。
納得しつつ、少しの違和感が残ったままでした。

イベントの目的は
●『まかなん』という場所を、体験を通して知ってもらうこと
●CAMICAの利用者の方(引きこもりの方や精神疾患を持った方)に、色んな仕事があることを体験してもらうこと
●作業をみんなで楽しむ。一緒に作業することで、言葉によるコミュニケーションではない連帯感や繋がりを生むこと

人は、何か分からない、得体の知れない、理解できないコトやモノやヒトや場に不安を抱きます。
この体験で、楽しく壁を塗ったということだけでなく
『まかなん』という場所が行ったことのある知っている場所(周辺地域も含めて)になり
参加してくださった老若男女、障害があったりなかったりする方々が、あそこで見かけたあの人になり
壁を塗ることが、やったことのある作業になり
少しずつ自分事である事や物や人や場が広がる一助になれたと感じています。

それを考えるとやはりセラピー的だったのかも知れません。
ぐるぐると回っていく日常としてのケアをより良くしていくためのセラピー。
町の関係性のリハビリテーションという方が近いかも知れません。

最後になりましたが、
施工を担当してくださっている、SUBAKOの大森さんのお陰で
安心して開催できました!
もちろんCAMICAの河辺さん、いつもありがとうございます。

これからも
「より楽しい」を共につくっていきます。
ご参加ありがとうございました。